中学受験の算数、大学受験の数学、いずれも相当、勉強しないといけない範囲は広くなります。

勉強がある程度進んできた時に、生じてくるのが、今取り組んでいる課題を優先するべきか、あるいは過去の問題を復習したほうがいいのかという問題です。

勉強を開始した時期は、目の前の課題をとにかくこなしていくしかありません。

しかし、少し学習が進んで来た頃に、自分の足りていない所、忘れている所が目につくようになってきます。

すると、今勉強しているところを重点的に取り組むべきか、それとも足りていないところや忘れているところを取り組むべきか悩むことがあります。

原則としては、今、授業で習っているところを全力で取り組んだ方がいいです。

なぜなら、中学受験の算数であっても、大学受験の数学であっても、基本的にあとで習う分野の方が（おおよそのケースにおいて）難しくなっていくからです。

したがって、今習っているところを習得していくことができると、以前わからなかったところも理解できるようになるということが往々にして起こり得ます。

今、習っている問題を解く為に必要な部分に関して、多少振り返りながら解き進めていくことが望ましいでしょう。

今、授業で習っているところを全力で取り組んだ方がいいもう一つの理由としては、定着にかかる時間が短くて済むということです。

習ってすぐの範囲は、比較的容易に思い出すことができます。

その結果、内容の理解も早くてすみます。

それに対し、かなり以前に習ったものは既に忘れてしまっていることが殆どで、ゼロから学習していくことになるため、負担が大きくなります。

今、習っているところを全力で頑張りましょう。

そして余裕が出てきたときに、振り返り学習にチャレンジしてみてもいいかもしれません。