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中学受験 おすすめ読書本
こんにちは。
今日は、中学受験に向けて、できれば読んでみたいおすすめ読書本を紹介したいと思います。
普段、塾や学校の授業で読む文章は、短編のものをのぞき、ある1つの文章の一部が切り取られた文章を読むことが多いです。
本全体で読むとまた更に、作品を深く理解できたり、筆者の言いたいことが鮮明に見えてきたりします。
可能な範囲で構わないので、本を全体で読んでいく体験もしておきましょう。
【おすすめ読書本1】
小川洋子さん
ミーナの行進
中公文庫
女の子2人とそれを取り巻く人々との交流が描かれています。
舞台設定がなかなか斬新で面白く、芦屋の洋館での日々の生活が垣間見えたり、小さなカバが登場します。
別作品も2009年度甲陽学院中、2012年度灘中入試にて出題されています。
【おすすめ読書本2】
重松清さん
ブランケット・キャッツ
朝日新聞出版
重松さんの本は中学受験されるお子さんの本棚にかなりの確率でお見かけする印象です。
入試でも頻出の作者さんです。
ブランケットキャッツは、少しささくれだった人間関係を猫がやんわりと包んでくれる物語となっています。
【おすすめ読書本3】
宮下奈都さん
遠くの声に耳を澄ませて
新潮文庫
映画にもなった「羊と鋼の森」の作者さん。
おじいちゃんとのやりとりや、会社での一幕、南国の島への逃避行が描かれています。
日常生活でそういう場面があるかもしれないと思える物語設定で親近感が湧きます。2017年六甲中でも別作品が出題されています。
【おすすめ読書本4】
押井守さん
ひとまず、信じない 情報氾濫時代の生き方
中公新書ラクレ
2018年度、桜蔭中で出題。
映画監督が考える情報リテラシーについて記載されています。
フェイクニュースが出回りやすいネット社会で、安易に情報を信じることに警鐘を鳴らしている部分が問題として出されています。
【おすすめ読書本5】
竹西寛子さん
兵隊宿
講談社文芸文庫
2006年度、灘中で出題。
感受性の強い少年から見える日常生活と時代の移ろいを描いた短編集。
実際の出題問題では、描写箇所から実際にその場面をイメージできているか聞かれています。
ちなみに、中学受験国語は受験生と同じ等身大の主人公の文章が出題される事が多い印象です。
【おすすめ読書本6】
木内昇さん
櫛引道守
集英社
平成27年度桜蔭中で出題。
櫛引き職人の娘として生まれた主人公は櫛引きの仕事に惹かれています。
時代背景や環境に翻弄されつつ、技の習得に励む彼女の内面の動きが問われています。
ストーリーが展開していく中で、櫛引きをやめざるをえない状況下、本当はやめたくない主人公も心の葛藤を読みとる必要があります。
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