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算数・数学の記述問題の答案は、添削してもらうことをおすすめします

算数・数学の記述問題を解くにあたって、解いた問題をどうされているでしょうか?

添削してもらっていますか?

できれば、自分の答案は添削をしてもらうことをおすすめします。

多くの場合、そのまま模範解答を見てあっていればそれで終わり、間違っていれば、その模範解答を見て確認して終わりというスタイルになるのかもしれません。

ただ、この解き方をしてしまうと、のちのち難関校の記述問題では点数がかなりのびにくくなってしまいます。

というのは、難関校の記述問題で見られているのは、その問題をどう解釈して、その結果どういう道筋で答えにたどり着いたか?という点だからです。

もちろん、答えが決まっている以上、着想の段階から終着点までおおよそのルートは決まっているかもしれません。

ですが、その人の理解度・実力によってどういうルートでその問題を攻略していくかは千差万別です。

イメージでいうと、山登りでしょうか。

同じ頂上を目指すのであっても、山登り初心者の方、熟練者の方ではルートが変わりますし、進むスピードも異なります。

その人の技術力と進むルートによって、種々の調整が必要になるかと思います。

同じ現象が、問題を解く時、解答をかく時にも生じています。

算数・数学の得意・不得意、その単元の習熟度によって、個人間でも、問題間でも大きく問題との関わり方が変わります。

生徒さんにとっては、Aの発想をした方が良くても、別の生徒さんは無理をせず、別解の発想の方がいいということもあります。

また、難関校の問題は複雑な問題であるが故に、問題によっては解き方そのものも複数存在することがよくあります。

模範解答では、どうしても紙面の都合上、1通り(プラス別解)を載せることしかできないことがほとんどです。

しかし、解答確認をする際に、模範解答だけに頼ってしまうと、着想からゴールまでの道が一つしかないように見えてしまいます。

せっかく、自分にとっての最適なルートの見当がついていて、あともう一歩という段階であっても、断念してしまうことも少なくありません。

あと一息なのに、とてももったいないと言わざるを得ません。

自分で導き出してきた考え方というのは、非常に大切で、試験の時に一番拠り所になるものです。

ある程度道筋の見当をつけることができているならば、他人の解釈で一から考えるより、自分の積み上げてきたもので足りなかったところを見つけて積み上げていく方が、効率的ですし、少しの努力で済みます。

そもそも模範解答は、ある程度、算数・数学に慣れた人が作成しているものではありますが、初めてその問題に向き合う生徒さんとは思考回路がだいぶかけ離れて作られていることも多々あります。

なので、初めて見るとどうしても疑問に思えてくる部分であっても、その部分が省略されてしまっていたり、発想が初めて解く人には思いつくのが難しくなってしまってることがあります。

また、模範解答は便宜上、どうしてもカッコよくかかざるを得ませんが、その問題を解くにあたっての思考回路や実験過程はほとんど省略されてしまっています。

なので、模範解答だけを眺めて理解したと思っていても、実際は、その問題を特にあたっての一番大切な、どうやってこの問題を解こうとしたか、その視点そのものが欠落した状態で勉強していることになります。

難関校の記述問題は、問題文を読んで、どうやって問題を解こうとしていったのか、その一番の根幹をきいている問題ばかりになるので、そこをとばした勉強法を採用してしまった場合、かなり致命的な勉強法になってしまいます。

それを防ぐためにも、

難関校の記述問題は、添削をしてもらうことが必要です。

自分に合わせた解き方で、その解いていった過程が正しいか判断してもらうことで、自分のレベルに合わせて、正しく着実に力がついてきます。

例え、一回目でゴールまでたどり着けなかったとしても、半分まで解けていた、解釈は正しかった、計算ミスしていたなど、自分にとっての課題も鮮明に理解できます。

すると、自分の中で何が足りなかったのか、次にどうすればいいのかが明確に見えてきます。

ここまでたどり着けば、あとはそれぞれの分野を一つずつ仕上げていく段階に移行できます。

自分のかいた答案、思考回路を他人に評価してもらうのは、もしかすると最初は恥ずかしいですし、あまり気持ちのいいものではないかもしれません。

しかし、問題と向き合い、その思考過程を添削してもらう中で、より自分の問題の解き方のスタイルを確立していくことができます。

ぜひ、自分の作り上げた答案・思考過程を見てもらってください。

きっと次につながるヒントが隠れていると思います。


※また、別の副産物としてですが、継続的に自分の答案を見てもらうことで、その生徒さんがどういうレベルで、どういう思考パターンの持ち主か、添削者(先生)にもある程度理解してもらえます。

そうなれば、添削者も補強すべきところがどこか鮮明に見えるようになり、さらにより具体的にアドバイスをもらえるようになります。

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